私がイクメンになるまで12
やっと登用試験を受けることができ楽器店社員となったもやし人間。
学校まわりの営業という新たな仕事を任されます。
これまで店の中で仕事をしていましたが今度は車での外回り。
大学が多い町なので大学の軽音楽部の楽器や音響機材のメンテナンスなどが日々の業務の中心です。
もやし君は大学に7年もいましたから。しかも軽音に入り浸ってましたから内情もよく知ってます。営業成績はメキメキ上がっていきます。
楽器のリペアや音響機材の修理などもここで経験を積み、どんどん出来るようになっていきます。
学園祭シーズンは大忙し。町中の大学の軽音から電話が入って機材のメンテに飛び回ります。そして学園祭で楽しそうに演奏している学生を見届けるのは充実感がありました。
このとき思いました。
サポートギタリストとしてのプロミュージシャン活動もすごく面白いけど、自分にとってこんな充実感はないよな、と。
つづく