私がイクメンになるまで19
入団テストを経て社会人オーケストラの一員となったもやし人間。
練習は毎週水曜日の夜7時から9時まで、おもに弦楽器パート(バイオリン、ビオラ、チェロ、コントラバス)と管楽器・打楽器パートに分かれて行われます。
それに加えて月に1回ほど日曜日の昼から夕方まで全員での合奏練習を行います。
合奏時の練習で約50人の奏者が音を合わせる時は、ロックやジャズの少人数バンドとはまた違う楽しさがあります。
オーケストラの団員は、平均年齢やや高め。
会社員、子供が大きくなり手を離れた主婦、医者、学生さん、定年を迎えられた方々も多く在籍しています。
もやし人間も平日の仕事が終わってすぐに駆けつけますがなかなか7時には間に合わないことが多く、やはり仕事で平日の練習時間に来れない人もおられます。
そんな中で、仕事をしながら毎回きっちり練習に参加しておられる団員さんが数人いて、すごいなあ~と最初は思っていました。
当時まだワークライフバランスという言葉はさほど知られていませんでしたが、この頃から仕事と仕事以外の時間のバランスというものを意識するようになったように思います。
そしていよいよ入団して初めての演奏会。
この街でいちばん大きなコンサートホールでの演奏は大盛況。
「この興奮は一度味わうと忘れられなくなる」とベースのパートリーダーJ氏が言う通り、指揮者を中心にオーケストラの全員が息を合わせた演奏ができた時の心地よい一体感は今でも忘れません。
この日シューベルトの交響曲と共に演奏した、ロッシーニ作曲「ウイリアム・テル序曲」
楽しかった!
カラヤン 1983年 ニューイヤーイヴコンサート ロッシーニ - YouTube
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私がイクメンになるまで18
社会人オーケストラの入団テストを受けることになった私。
テストってそんなんできるかな・・・
と不安げなもやし人間。
コントラバスのパートリーダーJ氏いわく、「C-durを2オクターブ往復するだけだから大丈夫大丈夫。」
C-dur(つぇーどぅあー)、英語ではC Major。つまりドレミファソラシドのことで、クラシックでは音名や音階もドイツ語なのですね。ああびっくりした。
後から知ったことですがバイオリンやチェロは入団テストの課題曲があってそれが弾けるかのテストをするようです。それに比べるとコントラバスの入団テストはややハードル低め。
J氏)「ベースパートは人も少ないからねえ。ゆるーい感じでやってます。」
何とかドレミファソラシドを弾き、オーケストラに入団したもやし人間。
次の演奏会ではこれをやります。と手渡された楽譜。
交響曲第9番《ザ・グレート》(シューベルト) - YouTube
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私がイクメンになるまで17
前回、ジャズをやりはじめて新しいことへのチャレンジ意欲が湧きに沸いてしまったもやし人間。
A社へ転職することになった少し前に話はさかのぼります。
ジャズで始めたウッドベース。
前の記事でも書きましたがクラシックでいうコントラバスと楽器自体は同じです。
チャレンジ意欲がMAXのもやし人間。今度はクラシック音楽で弓を使って弾いてみたくなり、知り合いに先生を紹介してもらい弓弾きのレッスンを受け始めます。
先生に基礎を教えてもらい、今度はアマチュアの社会人オーケストラに見学に行きました。
練習室の前まで来ると知っている曲が聴こえてきます。「モルダウ」です。
扉を開けて練習室に入るとオーケストラの真横でものすごい臨場感です。
練習後、話を聞くとコントラバスの団員が足りてないらしく、もうすぐに来てくれという感じで、さっそく来週入団テストするから楽器を持ってきてと言われます。
入団テストって…クラシックの経験全然ないのにそんなん出来るかな…
つづく